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zoom RSS 木の名前の由来-ハゼノキ(黄櫨)

<<   作成日時 : 2007/10/18 15:15   >>

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『木の名前の由来-ハゼノキ(黄櫨)』
                            ウルシ科ウルシ属

ハゼノキといえば、かぶれやすいので危険というイメージがあります。
真っ赤に紅葉する【※1】羽状複葉(うじょうふくよう)の木はかぶれに注意が必要です。
個人的にはその経験はないのですが、周りの人達は決まって、「かぶれる」から近くに行くなと、厳重防御体制に入いろうとします。

なんで、かぶれるか?
というと、ウルシ科の木の樹液に含まれる【※2】ウルシオールなどの成分がかぶれる原因のようです。
人によって、樹液に触れなくても木の近くに行っただけで、かぶれる人もいるらしく、そんな経験がない私にとっては可笑しくてしょうがないです(笑)
造園屋としては、ツバキなどに付く虫【※3】チャドクガの方が恐怖でしかたありません(笑)

ハゼノキの名前の由来は、古語「ハジ」のなまったものとされています。
推測ですが、やはり誰かがかぶれたりして、ブツブツができたのではないかと思います。
恥の語源は「傷を負う」からきていて痛みを意味する説や「外れ」ではないかという説や古代土器を作る人もハジと呼ばれていたからという説もあるようです。

例えば、「赤恥」ってハゼノキも秋には赤くなるのはご存知でしょう。
かぶれて赤だったりして(笑)
まぁ、どちらにしても関係深いと思われます。

赤くなると言えば、俳句の世界では秋に美しく紅葉するハゼノキを櫨紅葉(はぜもみじ)とよび秋の季語(櫨の実も秋の季語)としていることから日本人に昔からなじみのある木です。
といっても古来は、ハゼ=ヤマハゼのことを指します。

今私達が「ハゼ」って通称言うハゼノキは後から中国をへて琉球王国(沖縄)から薩摩、北九州に江戸時代に入ってきた木です。
だから、このハゼノキを別名で「リュウキュウハゼ」という由来ともなっています。

果実は、その経路の一つである薩摩(現在、鹿児島県)から「薩摩の実」とも呼びます。
そうです、この実が重宝されたため、徳川時代に紀州をはじめ、西日本ではハゼノキが盛んに植えられていました。
というのも、紀州(現在、和歌山県)では蝋燭(ろうそく)製造が盛んだったため、原料になる【※4】木蝋(もくろう)を採取するため。
これが、別名の「ロウノキ」の由来です。

それまでは、日本に自生する「ヤマウルシ」、「ヤマハゼ」の果実を主原料とて木蝋を作っていため、この中国からきたハゼと区別するためにつけられたのが「ハゼノキ」だったのです。
だから本来は、「ハゼ」で終わってはいけません。
最後まで「ハゼノキ」と呼びましょう(笑)
現在は、その当時に栽培されたものが野生化し山地に多いと考えられています。

野生とえば、カラスは蝋燭を食べるって話きいたことありまが、定かではありませんが、まんざら嘘でもなさそうな理由は、ハゼノキは落葉高木の【※5】雌雄異株で、6月に黄緑色の花をつけ、果実は9月〜10月に熟します。
熟した実は、冬のカラスなどの鳥の餌になります。
その原料でできている、蝋燭をパック♪っと食べても不思議ではない気がします。(謎)

最後に、先ほど少し紹介した「ヤマハゼ」そして同じウルシ科の「ヤマウルシ」はよく似ているので、↓に簡単に少しご紹介します。

■ヤマハゼ(山黄櫨)
別名はハニシ
落葉小高木、雌雄異株で花期は5月〜6月で黄緑色の花をつける
果実は10月〜11月に熟す
西日本に主に分布
鮮黄色の心材は塗料になる。
万葉時代のハジ、ハジノキという名前はヤマハゼをさしているようです。
古代日本では、ヤマハゼの材を弓を作るのにも用たとか。

■ヤマウルシ(山漆)
落葉小高木、雌雄異株で花期は6月〜7月で黄緑色の花をつける
ハゼノキよりもかぶれる作用が強いとされる。
北日本や山間部に多く分布
※よく似た中国原産の単に「ウルシ」という名の木も中国にあります。


■みわけ方
ヤマウルシは果実と葉に毛があり葉は細身
ハゼノキは果実も葉も無毛
ヤマハゼは果実が無毛で葉に短毛で葉は細身
ハゼノキの葉は無毛なのに対しヤマウルシの葉は毛がある

暖地はハゼノキ、山地や北日本はヤマウルシが多い。



--今回の用語集---
【※1】羽状複葉(うじょうふくよう)
葉柄の延長部の左右両側に2枚以上の小葉が配列する複葉。
先端に1小葉あるものを奇数羽状複葉、ないものを偶数羽状複葉。

【※2】ウルシオール
フェノール誘導体の混合物で、無色の粘りのある液体。
日本産の漆の主成分。皮膚に炎症を起こす。真島利行が発見。

【※3】チャドクガ
麟翅(りんし)目ドクガ科。雌は黄色で開帳30mm内外。雄は小さく暗褐色。
成虫は年2回で6月と10月に現れる。幼虫はチャの害虫でツバキ、サザンカなどの葉を食べる。幼虫・成虫とも毒針毛を持ち、これに触れると激しいかゆみと発疹を生じる。本州以南の日本各地に分布。

【※4】木蝋(もくろう)/ハゼ蝋
ハゼ果実から採った脂肪。主成分はパルミチン酸のグリセリン・エステル。
採取したままのものを生蝋(きろう)、漂白・脱色したものを晒(さら)し蝋という。蝋燭・マッチの製造、器具の艶出し、石鹸、ポマードなどに用いる。

【※5】雌雄異株(しゆういしゅ)
雌花(めばな)だけ生ずる雌株(めかぶ)と雄花(おばな)だけ生ずる、雄株との区別があるもの。







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